今後の焦点は家裁の調査に 総社のいじめ事件で同級生8人送致/岡山
94.08.04
朝刊 68頁 岡山版 写図無 (全760字)

 総社市の総社東中学三年、菅野明雄君(当時一四)のいじめ自殺事件で岡山地検が三日、同級生八人を岡山家裁に送致したことで、今後は家裁での調査に焦点が絞られ、審判が始まれば数カ月後に処遇が決まることになった。一方、岡山地方法務局が設置した「いじめ・体罰110番」には一カ月で五十件の電話相談があるなど、事件以来いじめの再発防止や、教師と生徒、保護者間の信頼回復を求める声が高まっている。

 家裁送致の知らせを受けた同中学校の風早いく源^=いくもと=校長(五六)は「厳粛に受け止めている、という送検のときの気持ちに変わりはない。とにかく冷静に、成り行きを見守りたい」と、言葉少なに話した。
 また、浅沼力・総社市教育長は「詳しいことはまだ聞いていないが、将来あるかわいい子どもたちだから、恩情ある裁きを期待したい」と話した。
 岡山家裁総務課によると、送致された同級生八人の審判が開始されれば、少年法などに基づいて(1)保護観察(2)教護院や養護施設へ送致(3)少年院へ送致、もしくは不処分などの処遇が決まる。ただ、処遇内容については、少年法の性格上、送致事実に家庭状況や本人の性格などを加え総合的な判断がされるという。
 岡山地方法務局人権擁護課は事件を契機に六月二十二日から「いじめ・体罰110番」(086・224・5657、平日の午前9時から午後5時)を開設している。
五十件の相談の内訳はいじめに関するもの二十一件、体罰に関するもの七件、その他家庭内の子どものしつけ、学校嫌いなどに関するもの二十二件。
 多くは保護者からだが、子ども本人からの電話も八件あったという。同課は、このような事件を二度と起こさないため、必要なものについては該当する学校長や教育委員会に連絡をとって事実確認をし、改善を求めるなどの処置をしている、という。

朝日新聞社